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法隆寺東大門に石で落書き 奈良時代建立の国宝に傷 世界遺産に登録されている奈良県斑鳩町の法隆寺で19日、東大門(国宝)の柱に石のようなもので「みんな大スき」などと落書きしてあるのを同県文化財保存事務所法隆寺出張所の作業員が発見、寺に知らせた。県警西和署が文化財保護法違反と器物損壊の疑いで捜査している。 いや、なんとも信じられません。こういう事件が、こうも淡々と報じられるだけだというのは……。主要三紙のサイトをまわってみましたが、いずれも事実を報じているだけです。そんなに軽い事件なんでしょうか、これ? 歴史的建造物に傷をつけるということがどういうことか、少し考えれば誰でもわかります。たぶん、やった人にも。わかってなおやる、ということがどういうことかといえば、「国民すべてのものである、日本の文化的財産に回復不可能なダメージを与えることになる」という事実に対して、「それで?」という程度の認識しか持っていない、ということです。文化的財産というものは、日本という国自体を、ひとつの形で象徴するものですから、この人は日本という国自体に対しても、同様の感覚しか持ち得ないでしょう。 そして、その事件に対して、「しょうがねえなぁ」という程度の記事しか書かないマスコミは、その認識において五十歩百歩といわざるを得ません。これが史上初めての落書き事件ならともかく、文化財の損傷は過去何度も繰り返されてきました。高松宮古墳に対する文化庁のずさんな処置も根は同じです。どれほど重要なものかが本当にはわかっていないからこそ、ずさんな処置が生まれ、意図的な損傷が生まれるわけです。この状況において、「国民全体として考えなければならない何か」が問われなければならないことは明らかです。それをリードできるのは、マスコミ以外に誰がいるでしょうか? 事件を報じて「本当に困ったことですね。軽い気持ちでやったのかもしれませんが」などとコメントし、さっさと「では次のニュースです」とやってしまうのでは、マスコミは自らの役割を果たしているとはとても言えません。いえ、役割をわかっていない、ということです。この件に関するならば、お茶の間に向けて「あなたももう一度、自分自身やそのまわりを見つめ直して」という形で、お茶の間のひとりひとりに自省を呼びかけるのが、マスコミの使命のはずです。 お茶の間の耳障りのいいことだけを流していれば、視聴率は上がるかもしれません。ただ、それではかつて国のいうなりになってきた報道が、随従する相手をお茶の間に変えただけです。根っこでなにも変化はありません。 わたしは、今の報道ワイドショーのキャスターの方々が、並はずれた洞察力をあらゆる分野に持った人たちだとは思いません。にもかかわらず、ゲストや解説のコメントで、キャスターの意見が否定されるケースをほとんど見ません。キャスターが不世出の天才ジャーナリストでないとすれば、「キャスターのいうことが決まっていて、ゲストはそれを言葉を換えて補うだけ、とあらかじめ決められている」か、「誰でも思いつく陳腐な考えだから、肯定否定の問題にならない」かの、ふたつにひとつでしょう。どちらにしても、報道として存在している価値はありませんね。
by ka-takeuchi
| 2006-04-20 22:19
| 社会(マスメディア)
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