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5社の部長級が幹事役 し尿処理談合で利害調整 大阪府阪南市のし尿・汚泥処理施設をめぐる談合事件で、受注調整を行っていた談合組織は、荏原製作所やアタカ工業など5社の部長級の幹部が持ち回りで幹事役を務めていたことが21日、関係者の話で分かった。 これもまた、業界の体質、なんて言葉で片づけられるんでしょうか。そろそろ、本質に目を向けたほうがいいと思うんですが。 そもそも、「業界の談合体質」とは何を意味するんでしょうか。 ある業界で繰り返し談合が問題になるとして、それは何故か? 体質、で片づけてしまえば、話はそこで終わりです。その体質が何故できあがるのか、を直視しなければ、問題の解決にはつながりません。 なぜ談合が行われるかといえば、そういう形で競争を制限することが、業界全体としての利益につながるからです。すなわち、業界トップから末端まで、なんらかの形で「平等に」仕事にありつけるようにすれば、上位企業は自殺的ディスカウントの恐怖に怯える必要もないし、下位企業も逆に一か八かの手に頼らなくてもなんとか生きながらえることができます。既存の力関係をあらゆる意味で温存することを受け入れるだけで、みなが路頭に迷うことも、他者を出し抜く努力をする必要もなく生きていけます。ただ、落札価格が上がるだけです。 ここまでで、何か特定の業界を示す要因があったでしょうか。あるのは、入札と談合の小さからぬ関係です。そして、入札があれば常に談合の可能性がある、ということが推察されるだけです。となると、ただの推論として、「業界の談合体質」よりも、「日本は入札があれば談合をする国である」というほうが、導かれる結論としてはるかに合理的です。談合は業界が行っているのではありません。業界が多数の企業から構成されている(過当競争になりやすい)、とか、上位企業でも下位企業でも多少の価格差を除けば同様のサービスが提供しうる、とかいった、一定の条件が整ったときに、日本人が飛びつきやすい結論なのです。そして、入札案件が業務の中心になる業界でこれが繰り返されるために、業界と談合が切っても切れない関係となるだけです。談合の根は、競争を避け、共存を選ぶ日本人の性向にあるのです。談合が悪であるとして、日本人すべてが潜在的加害者であるにもかかわらず、一部の業界を切り出してスケープゴートに仕立て上げ、残りのすべての人間を被害者に仕立て上げるのが「体質論」です。どうして本質的な問題の解決に辿りつけましょう。 こう論じると、なにか似た議論が思い浮かびます。「格差」問題です。競争より共存を日本人が選ぶとすれば、「格差是正」の議論と「談合体質論」は根が同じです。もう一度談合が起こりやすい条件としてあげたものを考えてみてください。 ・業界が多数の企業から構成されている ・似たようなサービスをすべての企業が提供できる。 どちらも、経済学上の「自由競争」に近づくための条件です。
by ka-takeuchi
| 2006-04-21 20:27
| 社会
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