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1区は外国人留学生起用を禁止 全国高校駅伝、来年から 全国高等学校体育連盟は22日の評議員会で、京都市で行われる全国高校駅伝で最長区間の1区(男子10キロ、女子6キロ)に外国人留学生の起用を禁止することを決めた。終盤まで競り合いを続けるための措置で、来年12月の大会から適用する。走力に勝るケニア出身留学生が1区で他チームを引き離す展開が目立ち、関係者や一般ファンから苦情などが寄せられて「1区を除く区間で1人」に変更した。 このネタ、出勤前の朝ワイドショーなどでも取り上げられていました。高野連の暴挙の影響でしょうか。んで、おおむね否定的だったりしました。「その前に県外留学生だ」などとのたまうコメンテーターもおられました。 自分はといえば、結論には大賛成です、ですが、理由は笑止だと思います。 見ている人間のことは、どうでもいいんです。外野なんですから。高体連は、大会がなんのために行われているかを考えなければいけないはずでしょう。で、それはなにかといえば、高校陸上長距離の水準の底上げのはず。そして、そのために駅伝が正常に行われる環境を整えなければいけないはず。留学生の1区起用の蔓延は、この環境を完膚無きまでに破壊します。だから、禁止されなければならないのです。 「差別にあたらないか」「日本人選手の努力が足りない」「それでも勝負できるように指導者が工夫しなければならない」等々、この結論に批判的な見解を持つ方はおっしゃいます。自分からすれば、「高校駅伝見たことあります?」と問いたくなりますし、まず間違いなく、まじめに見たことはないでしょうね。駅伝という競技を理解して、その上で現実を見れば、普通はそういう反応は出てこないはずです。 駅伝という競技は、複数の選手の特性をうまく理解し、距離の違う各区間に振り分け、それぞれが力を発揮して最善の結果を出せるようにプランを作るものです。そして、そのなかで選手は自分の走り方に合わせて結果を出そうとします。そういう中で切磋琢磨することが、学生の力の向上につながるわけですね。 これが、1区でいきなり大差がつくと、こういった「ゲームプラン」が全て無駄になり、とにかく死にものぐるいで追いかけるしかなくなるわけです。そうするとたいていオーバーペースで走り出すことになって、タイム的にはむしろマイナスになったりします。1区で2分も差がつけば、上が自滅しない限り、まず勝つチャンスはなくなると考えていいでしょう。 では、1区で差がつかないようにすればいいのでしょうか? 本気でそう考えていらっしゃる方は、お願いしますから、これ以上なにか発言する前に、年末まで待って高校駅伝を真剣に見てください。頑張れば留学生に手が届くものなのか、すぐにわかると思います。1万メートルのトラックの日本記録は27分30秒を上回ってます。留学生は、トラックより走りにくいはずのロードである1区10キロで、下手をするとどんな日本人もかつて切ったことのない、その27分30秒を切ってきます。日本の高校生で10キロのタイムを持っている選手自体がそう多くないですし、29分前後ならばトップクラス中のトップクラス、破格の選手でしょう。力が上のものと競うのは本人のためになるというのは、どんな競技でもよくいわれることですが、ここまで力の差があるとなんの意味もありません。レベルが違うというよりも、世界が違うのです。骨格と筋肉の構造が違うのです。この世代の日本人選手は、留学生たちのスピードについて行けません。ついて行けるものがいたとしたら、その選手は致命的な故障を起こすでしょう。日本人の筋肉の成育パターンでは、この世代ではそのスピードを受け止めるだけの筋肉の持久力が育ってないはずですから。「努力で追いつけるようにしろ」ということは、「故障しろ」と言うのと同義に近いでしょう。 もちろん、見ていても留学生が1区を席巻するいまの高校駅伝は面白くありません。先ほど述べたように、チームの戦略の機微を感じることが出来ませんから。最近の1区は、ことさら日本人選手が留学生を無視するような展開がほとんどです。留学生をいないものとして、「自分達のペースで」極力走り、2区以降、先行したチームがつぶれることを期待しながら3位争い、4位争いに明け暮れるわけです。先行したチームがつぶれると、勝負は面白くなってきますが、「留学生しかいないのか、このチームは」と思うのは、これはこれで不愉快です。 ですが、外野の騒音についてはどうでもいいです。とにかく、正常な駅伝に戻してほしい。それが日本陸上界のためであり、それで陸上競技のレベルが上がれば、駅伝ファンにも申し訳が立つはずです。
by ka-takeuchi
| 2007-05-23 22:54
| スポーツ(駅伝)
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