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ウェールズ、南アなど勝つ ラグビーW杯第3日 【トゥールーズ(フランス)9日共同】ラグビーのワールドカップ(W杯)は9日、1次リーグを行い、日本と同じB組のウェールズがカナダに42-17で逆転勝ちした。A組で優勝候補の一角、南アフリカは59-7でサモアに快勝した。D組のアイルランドはナミビアを32-17で下した。オーストラリアとの初戦で3-91と大敗した日本は、第2戦のフィジー戦が行われるトゥールーズに移動し、軽めの練習を行った。 久しぶりの書き込みになります。腐敗臭など漂っていなければよいのですが……。 とりあえず、第1ラウンドが終わって、主だった国もひととおり見せてもらったことになります。 開催国フランスは、いきなりやられましたね。開幕カードで番狂わせが起こりやすいのは、サッカーのW杯ではおなじみのジンクスですが、ラグビーもそれぐらいW杯が定着してきたのかもしれません。番狂わせと言うには、最近のアルゼンチンは強すぎるのも事実ですが、まさか、という感は否めません。内容で負けたわけではなかったと思いますが、開催国故の焦りが完全に悪い方に転んだと言うところでしょう。 南半球の3カ国は、下馬評通りの力を垣間見せた、という感じですね。特に、今年6カ国対抗で健闘したイタリアを二桁トライで一蹴したNZは、やはりひと味違います。ラインアウトの不安定さをとことん突ければ活路も見いだせるでしょうが、それを本当に活路にできるのは、やはり豪と南アぐらいしか見あたらない感じです。ただ、「垣間見せた」とあえて書いたのは、NZ以外は、実力を正しくはかれる相手との試合ではなかったということで、この2カ国はまだ未知数の部分があるように思います。 北半球組も、フランス以外は格下を相手に順当に初戦をクリアしていますが、南半球組と違ってもたついてます。イングランドはアメリカ相手に普通のスコアしか残せず、「とにかく1トライを!」というアメリカに、その通りトライを奪われてしまってます。アイルランド、スコットランドは危なげなかったと言えば危なげなかったですが、6カ国対抗組とナミビア、ポルトガル、という試合にしては、ちょっと「相手を圧倒する」度合いが低かったことも間違いないでしょう。特に、アイルランドは、フランスがアルゼンチンに敗れたことによって一気に混戦となったベスト8に向けた戦いを考えると、不安が残るといってもよいかもしれません。 さて、一応プールBだけは別に取り上げておきましょう。ここまで触れなかったウェールズですが、選手層が薄い! カナダ相手に温存したはずのフライハーフのジェームスとフルバックのトーマスが後半早めの段階で急遽投入されましたが、彼らがリズムを変えなければ、下手をするとカナダ相手にズルズルといっていたかもしれません。ただ、リズムが変わった後の猛攻はさすがで、やはり格上です。日本が手の出る相手ではないでしょう。 一方のカナダですが、ウェールズがリズムをつかんだ後はズルズル崩れたとはいえ、前半、および、後半の終わり間際など、相手を上回るフィジカルの強さをフルに生かす戦法でしばしばウェールズを窮地に追いやっています。同じ戦法で来れば、日本はかなり苦しいでしょうね。 そして、誰もが忘れたいと思っているであろう、豪対日本です。始めに明らかにしておきたいと思うのですが、1対38というタックルミスの数について。これは自滅でもなんでもありません。ただの実力差です。ミスは勝手にするものではなく、誘発されるものです。ラグビーに限らず、「ミスで負けた」というコメントは多いのですが、それはただの言い訳です。「実力で負けた」ということを素直に認める方が、やっている人はもちろん、見る人にとってもどれだけその後のためになるかわかりません。見苦しいコメントは勘弁して欲しいものです。 これを前提にした上で、「健闘」と評されている前半の前半についてコメントします。これも日本のメディアに多い勘違いなのですが、自分が全力で当たっているときに、相手も全力だと決めてかかるところがあります。「全力」にいくつかの段階があることを認識していないわけです。前半の前半の豪は、個々の選手は手抜きをしていませんが、チームとしては7月半ばに三カ国対抗が終わってから試合をしていないブランクを取り戻すプロセスでした。まして、柱ともいうべきトゥキリとレイサムは、ケガや謹慎で今期の国際試合は初登場です。ずれた歯車を元に戻す時間だったといっていいでしょう。それを修正してきた後半の姿が豪の「真の全力」(いや、8割ぐらいだとは思いますが)であるわけで、相手が調整過程だったからこそ、前半のディフェンスがあったというのが正しい見方だと思います。それを考えると、95年のNZ戦以上の惨敗とも言えます。まあ、メンバーも多少落としていますから、差し引きで考えると、そこまでではないでしょう。ただ同時に、「蹴りすぎ」というのは、誰もそれを修正しなかった(幾人かは日本のトップレベルにいたことがある選手であるにもかかわらず)ことを考えると、メンバー落ちだからだけではなく、「強いチームと当たるときに日本のラグビーが抱える欠陥」であるということを見落とすべきではないでしょう。自分はスカパー!を副音声で聞いていましたが、おそらく豪州人であろう実況と解説は、「フィジカルで苦戦するのがわかっているのに、なぜ簡単にボールを手放すのか」と、しきりに首をひねっていました。「とにかく、ボールを持ち続けることからすべてを始めるべきだ」とも。 試合前、副音声では小野沢と北川を評価し、「もし良いボールを供給されれば、なかなか怖い存在」としていました。ただ、そのあとに「本当に『もし』だけどね」と付け加えています。そして、試合はその通りの展開となりました。彼らは日本を思いっきり見下しており、そしてその判断は正しかったということです。 ワールドカップの開催国というのは、ラグビーに限らず、いくつかの特典があります。それは、それだけの力がある国だと推定されるからこそ開催国となる、という前提に立ったものです。無条件で第1シードをあたえるに足る国だと思われているからこそ、開催国=第1シードなのです。果たして、日本は北半球の5~6ヶ国、南半球の3ヶ国と同じ立場で、ワールドカップの開催国となろうとする資格があるでしょうか。日本の場合、開催国特権を放棄することによってのみ、開催国争いのレースに参加する資格が生まれるような気がしてなりません。 さて、第2ラウンドはどうなりますか。狙い通りに、フィジーに一杯喰わせることができるでしょうか。自分は懐疑的なんですけどね。
by ka-takeuchi
| 2007-09-10 12:16
| スポーツ
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